2013年3月22日金曜日

生活保護について

(もうすぐチューリップの季節です。)
毎月1回かならず社労士の勉強会に出席しています。
勉強会では会のメンバーが毎月2人発表をします。
私はまだひよっこなので発表はやっていないのですが、その代わり4月から事務担当をやることになりました。

それはさておき、20日はその勉強会があり、21日夜には審査請求自主研がありました。
その中で社会保障と生活保護がテーマだったので、自分なりに思うところを書いてみようと思います。


生活保護
って、何ぞや?
と思うかもしれません。

そもそも、憲法25条の国民の生存権を具体的に保障したものなのです。

第二十五条
 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

ってやつです。

で、「国民には健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」んだから、国は権利がある人に補償しなければいけないわけで、生活保護なるものも存在するわけです。
 という事で、色々と保障されるわけで、生活保護が適用されると健康保険代や医療費が全額免除になったり、金銭給付があったりするわけです。

 で、この制度どうなのよ?
と言うのが少し前に叫ばれていました。
特に芸能人の親が生活保護を受けていることが問題になったりしていました。

難しいところです。

民法877条には扶養義務について書かれています。

第877条
  1. 直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。
  2. 家庭裁判所は、特別の事情があるときは、前項に規定する場合のほか、三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる。
  3. 前項の規定による審判があった後事情に変更を生じたときは、家庭裁判所は、その審判を取り消すことができる。

親兄弟は互いに助け合え!
ということです。

でも、実際どうよ?
三親等なので、実際問題おばやおじの扶養をしましょうってことでしょ。
そこまで行かなくても、二親等の兄弟助け合えってことでしょ。

私、、個人的に嫌です。
扶養したくないです。
たとえ親であっても、、、。

と言うのが本音です。

生活保障は無差別平等の原理と言うのがあって、生活保護を受ける状況になってしまった理由は問うていないのです。
つまり、ギャンブルで金をスッちまおうが、借金して水商売の女に貢いで スッカラカンになろうが、生活保護を受けるに値する状況に現在なっていれば、それはそれで保護されるものなのです。

でもね、その状況って、本人の自己責任よね。
そういう結果を招きだした人が三親等以内だからって、扶養しろといわれても、わたしゃまっぴら御免です。
特に親兄弟だと軋轢もあるでしょう。
私だって嫌です。

例えば、
好き勝手遊び倒して、ぜいたくしていた親兄弟がリーマンショックで金がなくなりました。
その間、ず~っと辛いながらも贅沢をせずにコツコツと努力をしてきてやっと少しばかりの預金が出来て、それは子供の将来の学費にしようと思っていたところに、親兄弟が「無一文になったから助けて。」と来ても、「嫌だ!」になってしかるべきです。
でも、過去にいくら贅沢三昧していたとしても、現状食べていけないのならば、「生活保護はアリ」だと思います。
生活保護受給の規定を満たしていれば、適法適式に申請をして保護を受けるべきです。
行政書士の立場としても、受給要件を満たしているのならば胸を張って受給すればいいし、その申請を手伝うのも仕事だと思っています。
そこでは、個人的な感情とかは切り離して考えなければいけません。
生活保護を受けるだなんて、みっともないとか格好悪いとかいう人もいるかもしれません。
そんな考えは、単なる主観です。
人がとやかく言う筋合いはないのです。

ただね、個人的に生活保護の現状のあり方は変えていくべきだろうと思っています。

仮に会社を辞めたとします。(ま~、クビでも自己都合でもいいですが)
仕事をしていないので収入が途絶えます。
たいていはハローワークに行きます。
ハローワークでは、その人の過去の勤務年数と給与額をもとに基本手当(俗にいう失業給付)があてがわれます。
基本手当をもらいながら、せっせと求職活動をします。
でも、今のご時世仕事が見つかりません。
基本手当の受給期間が終了。
貯金も底をついてきました。
じゃー、次は何かセーフティーネットがあるのか?
といったら、次は生活保護になってしまうのです。

それって急すぎない?
生活保護を受けるのには車も持ってちゃダメ出し、ピアノもあったらダメなんですよ。
それって、どうよ?
田舎の方に住んでいて、車がなければ身動き取れない人だっているし、子供がピアノをずっとやっている人だっているよね。
ギャンブルや女に入れ込んでスッカラカンになったとはわけが違うんじゃない?

それに、100歩譲って、それなりに苦しい家庭で車もピアノもなかったとして、家族4人暮らしだったとしたら、20万円以上生活保護費がもらえちゃったりするんですよね。しかも医療保険ただやし。
それも、どうよ?

両極端すぎへん?

もっと段階を作らんとあかんやろ!
と思います。

今、国民年金を満額払って、受け取れるようになったとしても月々7万弱です。
それなら、国民年金を払うのはやめていおいて将来的に生活保護を使っちゃおう!という発想になってもおかしくないと思います。
(国民年金は障害補償もあるので個人的には払っておく方が安心だと思いますが)
と、考えるとやっぱり段階を作るべきだと思うし、金銭給付はへらして現物給付を増やすなどすべきじゃないかな~。と思ったりします。

ま~、いずれにせよこの制度が出来ているのは、この制度を作った政権があったからであって、その同じ政権が与党をやっているので、そいつらを過去に選んだ国民がみんなで連帯責任を負うてしかるべきかと思います。が、俺は嫌だ。
国民全員に月額6万円程度の基礎年金を税金で給付しようというのも気に入らないし、10年で基礎年金がもらえるようになるのも気に入らない。

やっぱり、ルールを守った人はそれなりに保護されて、ルールを守らなかった人は保護に値しない世の中にすべきじゃないかと思います。

じゃー、ルールを知らなかった人はどうするんだ?
という事になるかもしれませんが、それは知ろうとしなかった本人に問題があると思います。
税金は、「知らなかったから払いませんでした。」じゃ済まされません。
年金をおさめなかった分、何かに使ったのだから自己責任は負うて欲しいと思います。

とはいえ、感情論とは切り離して、現状受けられる恩恵は胸を張って受けるべきだと思います。

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