2013年3月24日日曜日

年金・労働なんでも相談会

メルマガでもお知らせしたとおり、3月23日はイオン茨木にて社労士会の「年金・労働なんでも相談会」に参加してきました。

やっぱり!
と思っていたのですが、社労士会の黄色い法被を着てしまいました。
いいんです。
これ着ている方が、チラシまきやすいし。
ちなみにチラシはティッシュ付だったのでほぼ拒否られることもなく順調に配ることが出来ました。
なんたって社労士36人がかりでやっているのであっちゅーまにチラシもティッシュも枯渇してしまい、午後からは配るチラシもあまりないという状況でした。
ま~、この季節ティッシュは必需品ですよね~。
ちなみに、チラシを拒否られて心が折れることは今回はありませんでした。
昨年11月に千里中央のセルシーで一緒にビラまきをした先生も一緒だったのですが、「あの時は心が折れたよね~。でも、今回は心が折れずに済んでよかったね~。」と話していました。

セルシーでの時は、そりゃ~無視されて無視されて本当に無視されて、なんだか人間性を否定されているような気持ちになって、「オレ、結構この資格取るのに苦労したのにな~。苦労して世間からこの仕打ちか、、、。」とだんだん後ろ向きになって、それはそれは心が折れました。
よかった。
今回は心が折れなくて。
といっても、最初は手あたり次第小学生にまでティッシュを配ったりしていたので、もうちょっとセーブすればよかったとも思っちゃいました。





午後は相談員でした。
相談員は白のジャンパーです。
背中に「大阪府社会保険労務士会」と書いてあるので見返り写真にしようとしたのですが、写っていません。
残念。

一応、「労働相談員」なるものに希望をしてみたのですが、私の無責任相談は炸裂できませんでした。
残念。
年金相談のブース3つと、労働相談のブース1つを用意していたのですが、労働相談は一日を通じてすごく少ない状況でした。
ほとんどが年金相談でした。
そりゃそうですよね。
 買い物ついでに「私雇止めにあったんですけどどうすればいいですか?」とか、「不当解雇されたのであっせんの手続きをしたいんですけどどうすればいいですか?」なんて聞く奴はおらんわな。
それよりも「老齢年金はいつからもらうとお得なの?」とか、「繰り上げてもらうと損なの?」「繰り下げてもらうと得なの?」と素朴な疑問を聞いてみようという人の方が多いわな~。
と思った相談会でした。

相談会も、幹事役で企画する方は大変みたいですが、エントリーして参加する方ははいろいろと知り合いになれて、話も出来てそれはそれで有意義でした。

今後とも参加していきたいな~と思った無料相談会でした。

折角なので、 色々と話した中で、老齢年金の繰り下げについて書きます。


 ~老齢年金の繰り下げについて~


老齢年金って65歳からもらうのと繰り上げて65歳前にもらうのと、繰り下げて65歳以降にもらうのとどれが得なの?
と疑問に思う人も多いと思います。
ざっくりと言うと、繰り上げる(65歳以前にもらう)とひと月前倒しするごとに0.5%づつ受給額が減ります。(細かいルールもあるのであくまでザックリです。)
ということで、
60ヶ月(5年分)繰り上げると、
60ヶ月×0.5%=30%
ということで、65歳から受給するよりも最大30%年金額がダウンしてしまいます。
ちなみに、現在786,500円が国民年金の満額なので約55万円になります。

繰り下げについては、66歳以降に繰り下げの請求をした場合は66歳以降につき0.7%受給額がアップします。
わかりにくいのですが、66歳(65歳11か月でも65歳1ヶ月でも同じ) までに請求をした場合は、100%の支給額になり、66歳以降に繰り下げを選択した場合は、繰り下げてた分年金額がアップします。
最大で、60ヶ月(5年分)繰り下げると、
60ヶ月×0.7%=42%
ということで、65歳から受給するよりも最大42%年金額がアップします。
ちなみに、現在786,500円が国民年金の満額なので1,116千円になります。
ということで、同じ額を掛けてきても、60歳から受給するのと70歳から受給するのでは倍ほど額が変わってしまうのです。

じゃ~、繰り下げた方が断然得やん!
と思われるかもしれませんが、それはわかりません。
60歳から55万円の年金をもらい続けた人が70歳で亡くなったら、550万円もらって棺桶に入りますが、70歳まで年金を楽しみに待っていてその間に死んでしまったら掛け金を払っただけの人になってしまいます。
ということで、一概にどちらが得かはよくわかりません。
なお、シュミレーションすると、72歳くらいで亡くなる予定だと60歳からもらった方がお得です。
90歳を超えて100歳を目指す人は70歳からもらうのがお得です。
80歳くらいでぽっくり行くかも。
と思っている人は65歳でもらうのがいいのではないでしょうか?
なお、社労士の立場上あまり繰り上げ請求はおススメいたしません。
理由は、かなり減額されることと、平均余命を考えると損するだろうという事、寡婦年金(レアですが)が支給されなくなる、そして何より繰り上げることによって障害年金の受給資格を放棄してしまう事になるので、もしものことがあって、60歳から65歳の間に障害を負ってしまっても、普通の年金より手厚い障害年金が受けられないので、繰り上げはよほど生活に苦しいなどの理由がない限りはおススメは致しません。

という事は、どの社労士の頭の中にも入っている知識なのですが、繰り下げると最大42%アップはわかってるんだけど、

Q,70歳で請求を忘れて71歳になったときに請求をしたらどうなるの?
  と言う話になった。

選択肢
①100%の年金を65歳から71歳分の6年間分もらえて、71歳から 100%をもらえる。
②70歳からの1.42倍された1年分の年金が受け取れ、さらに、71歳から1.42倍された年金がもらえる。
③100%の年金を66歳から71歳分の5年間分もらえて、71歳から100%をもらえる。
④71歳から1.42倍された年金がもらえるが、70歳から71歳までの一年分の年金はもらえない。

さ~、答えは解ったでしょうか?
社労士みんなでもめました。
試験でやったけどどうだったっけ?
最終的に、年金の得意な先生と年金事務所で勤務している先生に教えてもらいました。

A,③と④

です。

年金は5年で時効なので71歳で請求をしても65歳から66歳までの間の年金は時効消滅してしまっています。もっとも、年金の計算間違いや年金の訂正などがあった場合は時効は援用されません。
増額については、請求をした時点での受給権発生なので、75歳になって1.42倍の年金を70歳から分くださいと言ってももらえないのです。権利上に眠るものは保護されないんですね。
ということで、70歳になるまでには必ず年金の請求をしなければいけません。
といっても、受給権がない人はやっても無駄だけどね。

ということで、また一つ賢くなりました。
めでたしめでたし。





いや~。
社労士会はなんとなく年寄りが多い気もするのですが、きれいなお姉さんも多い気がするな~。と思う今日この頃です。


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